閉校記念式典
2024年3月24日(日)島田市立相賀小学校閉校記念式典を行いました。
たくさんの御来賓、地域の皆様、保護者の皆様に御参加いただきありがとうございました。
第一部閉校記念式典は、相賀出身の声楽家松下美有紀様の「ふるさと」「おぼろ月夜」の独唱から始まりました。
そして、島田市長様、市議会長様、PTA会長様に御挨拶をいただきました。
さらに、代表児童が代表の言葉を述べ、校旗を教育長様へ返納しました。
終始、厳かな雰囲気の中、式が進められました。
第二部巣立ちの集いでは、児童による最後の太鼓披露と将来やこれからの自分についての決意表明を発表しました。
「児童代表の言葉」を紹介します。
私は今から6年前、この相賀小学校に入学しました。初めて会う人ばかりで家の人と離れて心細かったこと、クラスの子がたった3人でおどろいたこと、担任の先生が温かく迎えてくれたことを覚えています。
あれから6年がたち、私は6年生、学校のリーダーという立場になりました。相賀小が閉校する年ということで夢プロジェクトを自分たちの力で創り、思い出深い一年となりました。
私が特に思い出に残ったことは2つあり、1つは、相賀スタンプラリーです。あすなろ班のみんなと相賀地区を歩いて回りました。改めて見つけた相賀の良さについて班のみんなと話し合いました。私は自然と触れ合うことができるのは当たり前のことではないということを感じました。私達相賀小の子は、登校するときも下校するときも外で遊ぶときもいつも自然と触れ合っています。私は修学旅行に行くまで自然があることは当たり前だと思っていました。でも東京や町中には自然がなく。どこを見渡してもビルばかりでした。修学旅行後に行ったスタンプラリーで改めて相賀の自然のよさが分かりました。
もう1つは太鼓活動です。1年生から取り組んできた太鼓活動が最後の1年となり、下級生を引っ張っていく立場になりました。
今、1年生のころをふりかえると、初めて太鼓を叩いたときには、見ているときは簡単そうに見えたけれど、実際には難しいと感じていたことがなつかしく思えます。当時教えてもらった太鼓のたたき方、目線の位置については今も意識しています。今年度、今まで上級生に教えてもらったことを生かして、下級生に教えることができました。改めてこうやって太鼓が代々続いてきたのだと思うと誇らしく感じます。太鼓活動の大きな披露の場である和太鼓発表会。例年よりも大人数で驚きました。大きな緊張や不安がありました。でも地域の方への感謝の気持ちが伝わるように、いい演奏を届けたい、練習を重ねてきたからこそ成功させたいと思って演奏しました。大人数の前での演奏は緊張や不安を乗り越え、よい経験となりました。この相賀小で多くのことを学びました。上級生から下級生へ伝え、自分たちの力で創ること、よいと思ったことを行動にうつすこと、人のために行動することです。この6年間を相賀小で過ごしたからこそ行動力や思いやる心が大きくなってきたと感じます。
相賀小での六年間を支えてくださったのは保護者の皆様、そして地域の皆様です。行事への参加・協力をしてくださりしてありがたく思います。そして、行事の後には「太鼓が上手だったよ」と声をかけてくださる方もいらっしゃり、励みになりました。登下校の見守り隊の方々は暑いときにも寒いときにもいつも笑顔で挨拶をしてくださり、とても嬉しかったです。田んぼボランティアさんは思い出の米作りの活動を毎年手伝ってくださいました。どんなときにも地域の方々が支えてくださったことに感謝します。私は心温かな相賀地区がすきです。
相賀小学校は閉校となります。思い出がたくさん詰まっているからこそ悲しく思います。でも相賀小学校が閉校してしまってもスタンプラリーで通った道や思い出の場所があります。支えてくださった地域の方々がいらっしゃいます。温かな相賀地区がなくなってしまうわけではありません。今はまだ閉校という実感がわかないけれど、相賀小で過ごした思い出やつけてきた力がこれからの私の糧となると思います。私はこれからも自然と触れ合うことができる、人の温かな相賀地区のことを大切にしていきたいと思います。
午後は学校開放を行いました。たくさんの卒業生、地域の皆様、学校関係者が来てくださいました。
これまで相賀小学校に関わってくださった全ての方に感謝申し上げます。
さようなら相賀小学校。